【塗装のプロ】が生み出す艶めくカウ!

今回、木ニセコがスポンサーをさせていただいています作家さんの一人に、北川貴弘さんという方がいらっしゃいます。本業は塗装屋さんです。彼の作り出すカウは、その本業が大変活きていて、その仕上がりはカウの本体に周りのものが映りこむほどの【艶】が特徴です。

以前、このブログでも動画で紹介させていただきましたが、本来カウ一体の制作だったのですが、急遽もう一体ペイントしていただくことになりました。(一体目の北川さんの一筆書きのラインカウ-記事の一番下をご覧ください)

さて、二体目のカウをニセコまで取りにこられた北川さん。慎重にご自分の作業場へと運び込まれましたが、アクシデント発生!のようです。

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↑なんとカウのお腹にクラックが!!

今回の47体のカウは、中国やポーランドといった海外から海を渡って運ばれてきています。その運送中についた傷もあれば、もともとの制作段階で出来てしまったヒビもあるようです。それにしてもこのくらいの大きなヒビの補正は大変だと思います。ですがさすがプロの北川さん。ちゃんとカウのお腹の手術を終え、ペイントに取り掛かられたようです。

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「角」というタイトルの二体目の作品ですが、ブロック調にわけられたカウの体にポップな色を塗り分けていくというデザインです。まずは下地に黒で全体を着色し、その後マスキングでブロックを分けていきます。皆さんお気づきでしょうが、作業場は、提供された場所ではないにもかかわらず、この実に「作業場」という雰囲気のあるガレージ。さすが車の塗装屋さんだけありますよね。

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このように、スプレーをかけて、マスキングをして、また違う色をスプレーして・・・というような工程を繰り返します。マスキングという作業は、やってみるのと見るのとでは大違い。意外と大変な作業です。ここできちんとしないと当たり前ですがきれいなブロックは出てきません。

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赤が塗られました。さあ、今後どう変化していくでしょうか。今回、とても急だったので、制作期間は約1週間。本業のお仕事もこなされながらの制作です。

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出来上がりはこんな感じです。写真でもお分かりのとおりのこの艶感!!!私もカウの制作をしていて感じたことですが、この「仕上げ」のトップコートが何よりも出来栄えを左右します。もちろん、塗装屋さんという本業を活かされてのこの仕上がりですが、素人では決して出せない新車のような艶です。

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荷台に積まれていざ、ニセコへ。1週間の制作期間に無事に仕上げられた北川さんの「角」カウは、北広島市からこんな状態でニセコへと運ばれました。道行く人や、反対車線の運転手さんなどが指をさして笑ったり、慌ててカメラで撮影したり、窓を開けて何か質問してきたりと、とても目立っていました。

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ヒラフにあるサンスポーツランドに無事に到着しました。いったん、ここにすべてのカウが集められてそれから設置準備に取り掛かり、7月のカウパレード開幕に向けての準備がなされます。6月21日には出来上がったカウが羊蹄山をバックにずらりと並ぶ光景はとても圧巻で、天気がよかったのもあり、たくさんのギャラリーが見に来ていたり、北海道新聞の取材も来ていましたよ。

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ずらりの並ぶカウたち。

7月、カウマップを手に、皆さんぜひ、全部のカウを巡って見てくださいね!!どのカウも、作家の想いが充分に感じられる作品となっています。

カウパレードニセコ2015は7月1日~10月1日まで、ニセコ・ヒラフ界隈を主に点在、展示されるパブリックアートイベントです。

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