日本の名水に選ばれた湧き水を汲みに行ってみよう!

【京極町】同じ羊蹄山麓の市町村で、倶知安町の隣町の京極町は特に湧き出る名水が有名です。環境庁「名水百選」(昭和60年)、国土庁「水の郷百選」(平成8年)や「北海道遺産」(平成13年)に選ばれています。

また、京極町は、The most beautiful villages in Japan (日本で最も美しい村)連合にも属していて、昔ながらの景観をうまく保った町です。そのため町民の意識も高く、町はきれいに整備され、個人宅の庭や軒先もきれいに整えられています。

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京極町の湧き水は、羊蹄山に積もった雪や雨が長い年月をかけて地中からミネラルをたっぷりと含みろ過されます。その量一日約8万トン!!これは、一般的な家庭の水道使用量の約30万人の生活用水にも匹敵するほどです。これほどの水量を誇るので、水温は通年常に6度~6.5度を保っていることから、夏でもかなりひんやりとしたおいしい水が飲めるのも特徴です。

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↑こんな風に勢いよく湧き出ています。本当に冷たくておいしいですよ。

きれいに整備されている京極町のふきだし公園は、三角野外ステージ、子供の遊具、屋台、名水プラザなどの施設があり、春には桜が咲き乱れる隠れたお花見スポットとなっています。名水プラザ側からつり橋を渡ると、水を自由に汲める場所があるのですが、まるで滝のように流れ出る湧き水に圧倒されるかもしれません。岩の上のこけの緑の美しさと、湧き出る名水は、羊蹄山麓でも指折りの観光スポットとなっています。いつも大きなペットボトルを持った水を汲む人々であふれています。

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↑マイナスイオンをたくさん吸って、心もきれいになれる場所、京極町、ふきだし公園

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↑湧水池から羊蹄山を望む。

高い透明度とまろやかな味の名水を一度試しに行ってみませんか。ニセコからは車で約30分。ちょうど羊蹄山をはさんで反対側に位置しています。倶知安市街からは信号なしの一本道で15分ほどで到着します。

【京極町に来たら】

特産品は、やはり水がきれいでないと作れないこだわりの名水コーヒー、夏は名水を使ったいちごの名水カキ氷など。名水で作ったおいしい日本酒「京極」も人気です。

素朴な町なので、おしゃれなカフェなどはありませんが、財政的に潤った町なので、公共施設はどれも立派できれいです。

湧学館(ゆうがくかん)というのは、京極町営の図書館、カルチャーセンター、公民館、体育館、教育委員会などが入った施設で、特に高い天井の図書館は内容もとても充実しています。絵本の数も相当なもので、地元の子供たちならず、近隣の子供たちも利用したりしているようです。1F、2Fにはこれまでの京極町の歴史が学べるカルチャーコーナーも常設してるので、町の変化の様子が学べることでしょう。

オートキャンプ場の隣には京極温泉や、パークゴルフ場などもあるので、夏はキャンプにこられる方も多いそうです。