カウたちの冬ごもりの日がやってきました

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冬ごもり前に、雪を払ってもらう牛の群れの一頭

あたりに雪が降り始め、カウの体にも雪が積もり始めました。さすがに牛の群れにとっても寒そうで、凍えているのがかわいそう・・・・ということで、カウパレードニセコ2015で街を彩った木ニセコの10頭の等身大のカウ達は、冬の間は、あたたかい彼らの”牛舎”で冬ごもりすることとなりました。これから賑やかになるニセコの冬の間、カウたちはこの6か月間、ぐっすりと寝だめし、お肌に張りを取り戻し、来春また木ニセコで皆さんにお会いできるのを楽しみにいてるようです。

このカウたちはさかのぼること2年前、カウパレードニセコ2015が開かれた際に、地元はもちろん、世界中から応募のあったデザインの中から、選ばれたアマチュア・プロのアーティストたちが、等身大の白いカウに装飾しました。ペイントされたカウや、デコレーションされたカウ、形を変えて変身を遂げたカウなど、様々なデザインで倶知安・ニセコ両町中を47頭のカウが彩を与えました。見る人の目を楽しませてくれるこのイベントは、世界中80か国以上で開催され、開催後はチャリティーオークションにかけられ、そこで得られた報酬はすべて難病で苦しむ子供たちのために寄付されました。

さあ、カウの群れの大移動です。凍える前に暖かい牛舎へ移動しましょうね、と呼び掛けてもなかなか腰の重いカウもちらほらおりまして、木ニセコのスタッフが、そんな牛たちを順番に並ばせ、トラックに担ぎ込み、何度かに分けて無事、全頭、彼らの”牛舎”へと運び終わりました。

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消極的なカウはスタッフによって急かされています

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動きたくない・・・と意地張るカウはもっと急かされます

1頭だけぬくぬくとしたホテルのロビーでの滞在を許されたラッキーなカウがいます。たくさんの人々でにぎわう木ニセコのホテルにて、お客様をお出迎えすることができる、ラッキーカウは、群れの中でも輝きを放つこちらの「SEN」カウ。左耳から始まって一筆書きで右耳まで迷路が書かれています。始まりと終わりをぜひ、実際の「SEN」カウに会って探してみてくださいね。

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今年も引き続きロビーでお客様をお出迎えする「SEN」カウさんと木ニセコスタッフ

FRP製のこの等身大のカウたちは、全部で3ポーズ。座っているもの、餌を食べているかのように下を向いているもの、前を見据えているもの。前を向いているカウで、2.4メーターもの長さがあります。この夏、木ニセコにお越しになった皆様、実際の色とりどりのカウをご覧いただいてどうでしたか?この夏、見逃してしまったな、という方は、ご安心ください。長い冬ごもりの後、春の兆しが見え始める5月、また木ニセコに放牧され、皆さまをお出迎えすることになります。ぜひ、その頃に会いに来てください。

促してものんびりしたカウが多かったため、強硬手段に出ざるを得なかった木ニセコスタッフ。木の棒で突っついたり、抱きついたり、引っ張ったり、押したり・・・座っている青い牛さんは、本当に動きたくないようで、呼び掛けても、「も~う!」と大きな声で返してきたのでびっくりなスタッフです。(決して蹴っているのではないですよ!)大移動の様子は下のギャラリーを見てみてくださいね!

カウたち、また来年会うまで、ゆっくりと休んでね。