木ニセコ1階・木ギャラリーにて、2026年1月1日より高橋弘子氏の作品展示が開催中です。
本展示では「響む(とよむ)」をテーマに、古来、人が自然に抱いてきた敬意と畏怖の念を見つめ直します。
静謐な緊張感を湛えた狼の作品を中心に、全11点を展示。現代社会に生きる私たちへ、静かに問いを投げかけます。
群狼図_ささめく
1977年、秋田県生まれ。主に札幌で育つ。1999年、札幌市立高等専門学校 インダストリアルデザイン学科(工業デザイン専攻)を卒業。2013年より本格的に作品発表を開始し、現在は札幌を拠点に制作活動を続けている。
アクリル画やペン画を用いた現代アート/コンテンポラリーアートの分野で、「日本人とは何者か」といった根源的な問いを作品に込める。これまでに福岡、神戸、台湾、韓国など国内外で個展やアートフェアに出展し、活動の幅を広げている。
高橋弘子氏の作品には、狼の姿が繰り返し登場します。それは単なる動物としてではなく、現代社会を生きる私たち – 迷い、探し、問い続ける人間の姿を映し出す存在として描かれています。今回の展示でも多くの狼が描かれ、死生観や輪廻、崇敬の念といったテーマが、静けさの奥に力強さを宿した表現で立ち上がります。作品は鑑賞者に寄り添いながらも、確かな問いを投げかけてくるでしょう。
「私は繰り返し狼をモチーフに描いてきました。本展では、今もなお日本の神話や伝承の中に語り継がれる狼の姿や、神話のモチーフと重ね合わせた狼の姿を描いた作品を展示しています。古来の日本人が、狼を含む自然そのものに対して感謝や畏れを抱き、信仰を形づくってきたその感性は、果たして現代の我々にも受け継がれているのでしょうか。」(引用)
高橋氏のインスピレーションの源は、「人間とは何か」という根源的な問いそのものです。作者自身もまた、「なぜ狼なのか」という問いを抱きながら、自然や文化との関わりの中で自らのあり方を探っています。その模索の過程が作品の主題となり、見る者に思考のきっかけ(トリガー)を手渡すように作品制作へと結実しています。
今回展示されている作品は、新しい年の始まりである1月に木ニセコで公開されることも相まって、どこか祝福の気配を纏います。絶滅したニホンオオカミを、守護の力を宿す存在として捉えた表現は、鑑賞者に、静かな守護の気配がそっと寄り添うような感覚をもたらします。
原始星
場所:木ギャラリー / 入場無料(ホテル正面玄関からご入館いただけます)
どなたでも自由にご覧になれます。北海道のクリエイティブなスピリットを、皆さまと分かち合えることを心より楽しみにしています。どうぞ、お気軽にお越しください。