喜茂別の知る人ぞ知るパン屋さん♪

ハッと目を引くオレンジとグリーンの外観。目立った看板はなし。ちゃんと「オレンジxグリーン」と意識していないと、普通に通り過ぎてしまいます。この姿勢もまた、私の心をくすぐります。

お店の前には、錆びた廃材に「OPEN」の文字が。

エントランスの引き戸に、ささやかながらにあるロゴマーク。パンxコーヒー。xがスプーンとフォークなのも、後でニヤリとする要素が含まれているんですよ。

お店に並ぶパン。ここは惣菜パンやスイーツパンを求める人というより、ハードパンが好みな方がよくいらっしゃいます。近所にあるタカラ牧場さん。そちらのチーズを使ったパンもあり、ご近所の良好な関係なんかも垣間見れます。

店内の様子。店内は外観からは想像できないほど色が抑えめでとてもミニマル。そこに並ぶパンも、その場所にとても馴染んでいるという表現がぴったりくる、そんな店内。ぜひ、カンパーニュをお試しください。生ハムやチーズを挟んでサンドイッチにしても、オリーブオイルをつけて食卓で頂くにしても、スープのお供にも合う、ずっしりと、少しの酸っぱさが癖になるソーケシュのパン。パンオショコラやクロワッサンなど、コーヒーのお供にあうパンもあります。

もともとドライブインだったので、店内には小上がりがあります。畳だった小上がりはフローリングとなり、そこがイートインになっています。お店にあるもの、ほとんどが、廃材だったり、リサイクルだったり、もらいものだったり。でも、そのチョイス、その活かし方、そこから出てくる味が、このお店全体の雰囲気作りに一躍かっているんです。これも作り手のセンスですね。

店内からは羊蹄山、広大な庭にはブランコまで。

ニヤリとくるポイントは、壁にかかっているフォークとスプーン。先ほどのロゴにもあった、フォークとスプーンが針金で作られて壁に何気なくかかっている、そんなお店の雰囲気。その無造作さが、「いい」の中に含まれるんです。でも、この針金も、「ある日家の前に落ちていたの。」だとか。本棚も、いただいてきたものなんですって。

お店の片隅には雑貨も。この日はかわいい陶器の置物、マグカップ、そしてリュックまで置いてありました。

裸電球然り、昔の商工会で使っていた古い量り、然り。その古さがきちんと丁寧な空間で活かされてそこに馴染む心地よさ。