3月1日より、木ニセコ1階にて奥村頼子さんによる春の木ニセコギャラリー「YUKIYAMA Journey」を開催中です。
本展示では、奥村さんが旅の途中で出会い、その土地の色彩を映し取りながら鮮やかに描いた日本の山々など、全11点の作品をご覧いただけます。土地ごとの光や空気感を映し出した作品の数々が、観る人を山の旅へと誘います。
スノーボードと絵という二つの軸を自身の個性として持ち合わせ、現在はニセコでの生活を中心に活動している奥村さん。自由でのびやかな作風の中に宿る力強さは、彼女自身の生き方そのものを映し出しています。
己の道を描き続ける日々のなかで、彼女が感じていることとは——。
今回のインタビューでは、アーティスト・奥村頼子の心の内側に焦点を当てました。
スノーボードを通して各地の雪山を目的に旅をすることで、その土地の人々とより関わることができたり、山を通じて文化や宗教を知ることができたりと、旅の深度が増しました。そしてその「深さ」は私に、自分自身と絵のことについて深く考える機会を与え、自分にしか描けないものを描く意義や本当に描きたいものを描く大切さに気づかせてくれました。私にとって雪山への旅は、魂の旅路と重なるものなのかもしれません。
ちょっとしたその土地特有の匂いだったり空気感、人々が持つ雰囲気、自然の佇まいなど目には見えない感覚や自分の身体が感じ取った何かに色彩の豊かさを感じます。
その時、その瞬間に出くわした景色や場面です。現在から見るとその過去の瞬間はどこか夢物語のようであり、刹那的で遠い風景に感じますが、同時に自分にとってはリアルです。リアルと夢物語の狭間のような感情と共に筆を動かしているのかもしれません。
スノーボードは運動による「身体性」と、自然の中に身を置くことによって得られる「感覚や直感」を鍛えてくれるものです。アナログで描く場合、タッチや筆遣いに作家の身体性は必ず出ます。また、自然と向き合う日々で培った感覚はインスピレーションという形になって絵のイメージや原型をもたらしてくれます。スノーボードは自分の作家としての唯一性や個性を伸ばしてくれるものだと思っています。
スマートホンなどによって無差別に入ってきた情報や、日々の生活の中でのやらなければいけないこと等、知らず知らずそれらでいっぱいになった頭の中を真っ白な雪山に立つことで一度リセットしているような感じです。頭を空っぽにして板に乗れば、自分自身の中心に戻ることができ、まっすぐな気持ちでキャンバスの前に立てる気がします。
あなたにとってのYUKIYAMA Journeyや人生という名の日々のJourneyが彩り豊かになりますように。
展示期間:2026年3月1日〜2026年4月7日
今回の展示は4月7日までを予定しております。本展は入場無料で、木ニセコにご宿泊のお客様はもちろん、どなたでもお気軽にご鑑賞いただけます。北海道のクリエイティブなスピリットを、皆さまと分かち合えることを心より楽しみにしています。どうぞ、お気軽にお越しください。



